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諸行無常の響きあり


タイトルは平家物語の冒頭の言葉で、一度は学校で習って知っているかもしれません。今は昔、鎌倉時代のことではありません。1970年代から1980年代にかけての話です。その頃、ソニーが開発した「ベータマックス」と、日本ビクターが開発した「VHS」が激しい競争を繰り広げました。


家庭用ビデオテープレコーダー(VTR)の規格として、この「ベータマックス対VHSの戦い」は、日本の家電業界の歴史においても大きな出来事として知られています。画質、録画時間、カセットサイズ、価格などが比較されて、家庭用ビデオテープレコーダーの映像記録方式を競ったのでした。


ベータマックスとVHSは、それぞれにメリットとデメリットがありました。画質を重視するのであればベータマックス、価格や録画時間を重視するのであればVHSが適していると言えるでしょう。


結局、開発されたベータマックスを抑えてデファクトスタンダードは、VHSが事実上の標準規格となりました。しかしながら、DVDなど光ディスクの普及によりビデオテープの需要が減少していきました。


やがて、VHSも対応機器の生産も終了してしまいました。我が家のVHSも全てDVDに取って代わられました。諸行無常の響きあり。ビデオデッキを手放したときには、強者どもの夢の跡って感じでした。




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