リセットボタンの押し方
もう一度最初から始めたいときはリセットボタンが便利です。だけど気を付けないこともあります。それを事前に知っておいて、リセットするかしないかで大きな違いが出ます。いちばん簡単なリセットは、Alt+F4ということになります。
今見ている画面を閉じて、起動時の初期画面にしてくれます。Web上の疑似ウイルスに感染したときに有効です。だけど必要な文書を保存しておかないと、途中からの回復ができないことがあります。イラつくようなら電源ボタンの7秒以上の長押しです。
再起動の時はもう少し深刻になります。保存していないデータは復活できないし、設定機能がアプリによっては初期化することもあります。逆に初期化できて、動きがよくなるといういい面が出ることもあります。
機器によってはリセットボタンがない場合があります。その時は電源コードを抜いて、1分後ぐらいに電源コードを差し込みます。リセットボタンがついている場合もあります。ついていても見えないように、安易に押されないように隠してあります。
本体の裏側や底面にある場合もあります。それも指で押せなくて、爪楊枝や竹串の先を使って押します。折れて心配な時は、ゼムクリップを伸ばしてその先端で押して上げます。押すのは簡単でも、初期状態に戻るには時間がかかります。
スマホの設定やPCの設定が変わって、変更し直さないといけないときがあり、思ったより回復作業に時間を費やしてしまいます。パスワードの変更をしないといけない場面にも遭遇します。セキュリティーの観点からは、いいタイミングになったリセットですが。
自分で何とかできる設定変更や作業途中のやり直しなら我慢ができるでしょう。雷で停電するとか、太陽の磁気嵐とかでは怒りの矛先を持っていくところがありません。地球を動かしているものたちへは無力です。やりたかったことをやってから死にたいものです。
「ええい、面倒だ!」とリセットボタンを感情的に押されては、パンデミックか、それとも大洪水かで文明が滅んでしまいます。うっかり核ミサイルのボタンを押してしまうかもしれないし、わざと押してしまう人間もいるかもしれない。
リセットボタンを押すかの決断には、複数の人間が関与されることが求められる。キーを複数持っていて同時に解除するとか、同時に押すとかしなければいけない。押す条件を難しくするなら、最初からリセットボタンを作らなければいい。SF映画の中だけにしておきたいものです。
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