なぜ携帯を使うようになったか
アルバイトに行っていたところの社長が、ショルダーフォンを持っていた。公衆電話を探さなくても、車の中から電話ができる。別のアルバイト先で、ポケベルを持たされたことがあった。ポケベルで管理されているようだった。
音がいいというので、自分のピッチ(PHS)を持つようになった。時々つながりにくく感じたことがあったので、ソフトバンクの携帯を持つようになった。仕事で欠かせないものとなった。長く携帯していた。
ある日突然病気をしてしまい、仕事ができなくなった。携帯も持っていなくても、不便を感じなくなって手放した。退院してからは、今まで以上にパソコンを使うようになった。半年に1回ぐらい、二段階認証を求められるサイトが現れた。
家族の携帯を借りて、その場をしのいでいた。ちょっと面倒だが、それで事足りていた。二段階認証を求めるサイトが増えて、コードを求められることが多くなってきた。いよいよ自分の携帯を持たなくてはいけなくなった。携帯は、スマホと呼ばれるようになっていた。
その時一番安かったのが、楽天だったかと思う。楽天の携帯を持つようになっていた。大変便利な環境になった。でも長くは続かなかった。一年経った頃に、急に家の中が圏外になった。それでもトイレの中だけは、アンテナが一本立っていた。
トイレを出るとリビングでは圏外になっていて、使いたい場所で使えない。色々調べてSIMカードを差し替えたりした。ほかにもいろいろ試したが、どれ一つとして問題解決にはならなかった。家の中で使うことが多かったので、一年にして大変不便になった。
外出時にはちゃんと使えた。帰宅すると使えなくなった。家から100mぐらい離れると使えるようになった。近づくとまた使えなくなった。携帯ショップにもっていって相談してみた。担当者も楽天だったが、不便なので別のところにかえた経験があった。
楽天からAUにかえた。また便利な環境が戻ってきた。人に携帯が自宅で圏外になったことを話した。最初は信じてもらえなかったが、しばらくたって信じてもらえることとなった。その人も楽天を使っていて、カーナビをつけていなかったので、代替えに使っていたらしい。
あるとき出発した時はちゃんと目的地が表示していたのに、近づいたとき目的地を見失うことになったと。地図帳を見て、何とかたどりついたとのこと。その後もいろんな場所で圏外になったようだ。原因はプラチナバンドを楽天は持っていなかったからだ。
色々調べているうちバンドは10種類ぐらいあって、組み合わせは違うが、ドコモ、AU、ソフトバンクは8種類ぐらい持っていた。楽天は2種類ぐらいだけで、一番肝心なプラチナバンドを所有していなかった。ビルの陰や地下に入るとつながりにくいこと。
駅前で圏外になることもあるようだ。急な雨で迎えに来てもらおうとしても、公衆電話を探さないと、家に連絡できないこともあるようだ。使うバンドによって建物の干渉を受けたり、大容量のデータをやり取りできたりする。どのバンドを所有しているかで、個性が出る。
昨今のニュースで知床半島の遊覧船の事故を見ることがあった。海の上では無線や衛星電話をつけないと、携帯では圏外になるようだ。電話機能だけなら、衛星電話は災害時などに重宝しているようだ。ちなみに海上での携帯電話のつながりを実験した人がいた。
ドコモ、AU、ソフトバンクの携帯をもって、陸から遠ざかっていった。場所によって結果は違っていたかもしれないが、最初にソフトバンクが切れて、次にAUが切れた。最後まで長く残ったのがドコモということだった。
それでも3年先5年先に、ネット社会というかモバイル社会の未来に何があるかわからない。3年5年でがらりと180度変わってしまう社会なのですから。問題は、3年後5年後に私が生きているかどうかです。明るい未来を見ずに、瞼を閉じているかもしれません。
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